活動内容

障害者就業・生活支援センター(ナカポツ)とは

「障害者就業・生活支援センター」は、障害者雇用の促進を目的として、平成14年から国の委託事業としてスタートしました。公共職業安定所や障害者職業センター・行政・地域の福祉施設・医療機関・特別支援学校などの関係機関と連携しながら、就職活動から就職後の職場定着支援、社会自立を図るための生活支援まで行います。また、障害者雇用に関して、企業に対する支援も行っています。

対象者
  • 障害のある方で就職を希望される方
  • 在職中で仕事の不安や悩みのある方、転職を希望される方
  • 障害のある方を雇用しようとしている企業、または雇用している企業
相談日 月〜金曜日(祝祭日を除く)まずは電話かFAXにてお問合せ下さい
利用料 無料(交通費・昼食費・訓練等にかかる費用は自己負担となります)

活動内容・ご利用の流れ

就業支援
就職を希望されている方に対する支援
受付
電話かFAXにてお問い合わせください
相談・登録
相談内容を確認し、登録とアセスメントの実施
支援開始
就職活動(職場見学や実習など)または就労訓練(就労系事業所の利用)の提案
職場定着
会社訪問や面談により働きやすい環境作りや、課題改善に向けての支援
生活支援
日常生活面に関わる支援
就業しながら安定した生活が送れるよう、日常生活や地域生活に関する支援

ひとりで悩まないで、話してみませんか?

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企業支援

活動内容

企業支援
企業に対する雇用管理に関する助言
障害者雇用に関する制度や障害特性の理解促進等

※千葉県単独事業で配置されている「企業支援員」が中心となって支援を展開

採用までの流れ

障害者雇用のメリット

人手不足解消・業務効率化・職業環境改善・各種助成金や表彰制度あり
雇用率達成・CSR向上・社会貢献 等々

まずはお気軽にご相談ください。

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よくあるご質問

就職前Q. 自分は、どんな仕事ができるかな?
A. アセスメント(面接・検査など)によって適性を判断することもできます。
就職前Q. どんな仕事があるのだろう?
A. ハローワーク等と協力して「職場」を探し、「見学」や「実習」のできる場を紹介します。
就職前Q. いきなり働くことが心配です…
A. 就労訓練(就労系事業所)等の紹介や提案を行います。
生活面Q. 休日の過ごし方を充実させたいし、友達も増えると良いのだけど…
A. センター交流会の活動などを提案します。
生活面Q. 色々な手続きの書類、どう書けばいいの?
A. 年金や福祉サービス利用申請など、内容の確認を行います。
生活面Q. 一人暮らしをしてみたいけど…
A. 一人暮らしに向けて、課題把握や準備等のアドバイスをします。
就職後Q. 自分の気持ちを伝えるのが難しくて…職場の人間関係に悩んでいます…
A. 面談にて詳しくお話をお伺いします。
就職後Q. なかなか仕事に慣れなくて困っています
A. 必要に応じて職場に伺い支援をします。
就職後Q. 仕事に行くのに朝なかなか起きられません、休んでしまうこともあります…
A. 一日の生活リズムの見直しや確認など、家族の方の協力も得ながらアドバイスします。

よくあるご質問

雇用前Q. 初めての障害者雇用…どこに相談すれば良いの?

企業支援員の存在
千葉県の各ナカポツには「企業支援員」と呼ばれるスタッフが配置されています。雇用に関する相談に専門的に応じる立場ですので、まずはナカポツにご一報を!

事例
サービス業 採用担当者
初めての採用活動で不安が大きかったのですが、ハローワークからナカポツを紹介され、とにかく相談に行きました。お願いする仕事の提案・助言、事前の見学や職場体験実習のアレンジ等、段階を踏んで雇用が叶いました。雇用後も適宜連携し、職場定着が図られています。
雇用前Q. 働きたい障がいのある方はどこにいるの?

見学先、紹介・案内します
特別支援学校や地域の福祉施設に就職を目指している障がいのある方がたくさんいらっしゃいます。ナカポツはそれらの機関と太いパイプを持っている為、企業の所在地や求める人物像によって、求人にマッチングしそうな見学先をご紹介・ご案内する事が可能です。

事例
製造業 現場担当者
“障がい”という言葉が先行し、特にパートさんが多い現場では雇用は“難しい”という声が多かったです。しかし、実際に職業準備訓練に取り組んでいる様子を見学させていただき、その考えが大きく変わりました。「“まずは一人”受け入れよう」から始め、少しずつ障がいのある方と働くイメージが現場に浸透していきました。
POINT!
“知る”取り組み
見学以外にも、ナカポツ職員が企業に赴いて障がいに関する勉強会を開いたり、意見交換を行なったりするケースもあります。
雇用前Q. 障がいのある方って働けるの?

百聞は一見に如かず
知らないから不安、分からないからスタートが難しいという相談は多いです。まずは一緒に見学に行きましょう。

事例
介護福祉系 現場リーダー
就職に向けた準備訓練の現場を見学し、初めて障がいのある方々の働く姿を見ました。“こんな仕事もできるんだ!”、“うちのスタッフ達よりしっかり挨拶している!”と感銘を受けました。正直、それまでは障がいのある方と接した事がなく、イメージが全く湧きませんでした。見学後、社内で採用計画の作成が動き出しました。
Column
雇わなきゃ<戦力化
障がい者雇用は “雇って終わり”ではなく、そこからがスタートです。
長く働き続ける為には、本人の意識(意欲)と働き やすい環境、双方が必要になります。
雇用前Q. どんな仕事ができるの?

奇跡のマッチングも!?
障がいの有無を理由に「〇〇はできるが△△はできない」という線引きはありません。業務の適性や、得手不得手等を加味して仕事を渡していく(拡大していく)流れが望ましいです。就職してから、何かのきっかけで(支援機関も知らなかった)本人の能力が開花する事もあります。

事例
食品工場 人事担当者
一人目は工場内の製造ラインで採用活動を開始しました。数名採用した後、「流れ作業は苦手」という方を紹介されました。始めは断ろうかと思いましたが、再度ナカポツと相談し、工場内の清掃業務で実習して採用となりました。更に清掃人員も充足した頃、事務職希望の方が見学に来て、不安を感じつつ事務所内(PC入力)で受け入れました。今では頼れる人材です。
POINT!
第三者が限界を決める事はできない
障がいの有無に拠らず、「可能性」は未知です。結果的にできなくても、挑戦するプロセスにおいて本人も周囲も成長や新たな気づきを得る事ができます。
雇用前Q. どのように仕事を教えたら良いの?

目からの情報と耳からの情報
障害種別や特性によっては、マニュアルや指示書等、視覚情報が大いに役立つ事があります。個々に応じた対応を行い、相談や指示の系統を明確にする事で、安心して仕事に取り組む事ができます。

事例
物流倉庫 現場担当者
障がいのある方の受け入れに当たり、職場環境を見直し、既存の業務マニュアルや指示書を改めて作り直しました。その結果、当事者だけでなく、全従業員にとって働きやすい環境が整いました。特に、新入社員や外国籍の従業員にとって、写真付きのマニュアルやルビ付きの指示書が大活躍し、他の営業所でも共通のツールになりました。
Column
担当者は付けた方が良い?
担当者は付けた方が良いですが、その方一人で抱える事のないよう部署、または会社全体がチームとなって取り組む事が望ましいです。
雇用前Q. シフトは? 給料体系は?

ある意味、“当たり前”に考える
本人の希望や体調等を考慮したシフト組みや、国が定めた最低賃金以上の給与設定が必要です。また、戦力として長く働いて貰う事を考えると、パート採用という入口でも、その後の就業状況によってステップアップ出来る仕組みがあると、就労意欲の向上に繋がりやすいです。なお、体調不良等により一時的に時短勤務が必要になる場合もあると思います。都度ご相談ください。

事例
製造工場 工場長
パート雇用で入社しましたが、真面目な人柄や一生懸命な業務態度により、仕事の精度や速度が上がりました。結果、職域も拡大し正社員へステップアップしました。会社が求める業務や役割を遂行出来る方であれば、正社員としての雇用や登用が可能です。
雇用後Q. 障がいのある方って注意して良いの?

信頼関係を土台に
一従業員として不適切な状況があれば、他の従業員と同様改善を促す必要があります。そのままの状態を放置すると“それで良い”と誤学習する可能性があります。“適切なタイミング”で“具体的に”伝える事が望ましく、その為には日頃からコミュニケーションを取り、性格や特性等を把握しておくと、自然と伝えやすくなり配慮しやすくなるでしょう。

事例
製小売業 店長
休憩時や退勤時の業務申し送りがなく、困っていました。学生アルバイトにも同じような状況があった為、別の従業員への引継ぎの徹底を、①まずは朝礼で全体に、その後は②適宜個別に注意するようにしました。その結果、障がいのある従業員にも伝えやすい環境ができました。
雇用後Q. ナカポツに連絡するのはどんな時?

あれ? を見過ごさない
普段と様子が違うと感じた時は、大抵何かしらの原因があります。他にも、勤務時間の変更や職域拡大、担当者の変更 (異動)等の際は事前にご連絡をいただき、打ち合せを通して情報共有や体制の再構築を図ります。

事例
IT 企業 総務担当者
本人から 「幻聴が聞こえる」という相談を受け、支援機関に相談の連絡を入れました。 早めの受診が良い見解を共有し、通院同行を依頼。主治医による服薬調整が入って勤務が安定しました。
雇用後Q. 休みが続いたらどうすれば良いの?

居なくても良い?居ないと困る?
勤怠が不安定になる原因や理由は個々に異なりますが、休みが長引く事で会社へ行き辛くなる方もいる為、早目の対応が重要です。左記の様なケースの他、 「○○さんがいないと困る」という意識を持って貰う為、責任のあるポジションを任せる事も本人・職場双方にとって有効です。

事例
小売業 現場担当者
店長が私に代わって暫くしてから、腹痛や頭痛による欠勤が増えました。関係性も浅かった為、付き合いの長いパートさん、及びナカポツ職員に同席して貰い、3ヵ月間定期面談の機会を重ねました。今では少しずつ本人と直接話ができるようになってきています。
雇用後Q. 緊急時の対応は?

事前の準備と明確な情報発信
入社時に緊急連絡先を確認していると思いますが、緊急時の対応や連絡先等は家族を含め事前に確認しておくと良いでしょう。また、避難訓練や従業員研修において実際の状況を想定し、注意点や動きを定期的に練習しておく事も大切です。障がいによる個別の配慮の必要性等は、支援機関に確認してください。

事例
特例子会社 事業所所長
大雪予報の前日、翌日の出勤について全従業員に注意喚起。基本的に会社は開く事、準備しておく事や普段より一層気をつけてほしい事等を伝えました。翌日、出勤率は 100%ではありませんでしたが、通常稼働ができました。

まずはお気軽にご相談ください。

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